退職代行2026年2倍急増、なぜ直接言えない?

採用・試用期間

「入社初日の昼休みに退職を依頼してきた」——ある退職代行業者がそう語った。
出典:Yahoo!ニュース

2026年4月の第1週、退職代行への依頼件数は約90件。
前年同期の約2倍だ。そのうち約2割が新入社員からの依頼だった。

なぜここまで増えているのか。現役の社会保険労務士として解説する。

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退職代行サービスの比較・選び方はこちらの記事で詳しく解説しています

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退職代行が急増した本当の理由

最も多い退職理由は「労働条件と実態が違った」だ。

求人票では週休2日。でも入社してみたら月1〜2回しか休めない。
残業はほぼないと説明された。しかし実際は深夜まで続く。
このギャップが積み重なると、人は限界を迎える。

専門用語で「リアリティショック」という。
入社前のイメージと現実のズレに直面したときの衝撃のことだ。

⚠️ 注意:採用ミスマッチは約6割の企業で発生しているというデータがある。問題は特定の会社だけではない。

入社初日から「辞めたい」と感じる人が出るのは、ある意味で必然だ。

なぜ「直接言えない」のか

退職を切り出すのは怖い。それは理解できる。

でも、はっきり言う。退職は労働者の権利だ。
民法627条に定められた、誰もが持っている権利である。
原則として2週間前に申し出れば、会社の許可なく辞められる。

📌 ポイント:退職代行は「言い出せない状況」を回避するためのサービスだ。利用すること自体は違法でも非常識でもない。

ただし、退職代行が急増するのは、職場のコミュニケーションに問題があるサインでもある。
「言えない雰囲気」を作っている職場にも、責任の一端がある。

退職代行を使う前に確認すること

退職代行には2種類ある。ここを間違えると損をする。

一般業者(民間):退職の意思を伝えるだけ。
未払い残業代の交渉や有休消化の交渉はできない。

弁護士運営の退職代行:退職手続き+お金の交渉まで対応可能。
費用は高めだが、会社と揉めそうなケースにはこちらが安心だ。

✅ やること:退職代行を選ぶ際は「弁護士が関与しているか」を必ず確認する。未払い残業代がある場合は特に重要だ。

よくある疑問 Q&A

Q: 入社初日でも退職代行を使えますか?
A: 法的には問題ない。試用期間中でも労働者は辞める権利を持っている。ただし原則2週間前の申し出が必要だ。即日退職は会社との合意がなければ難しい場合がある。
Q: 退職代行を使うと未払い残業代は回収できますか?
A: 一般業者では賃金交渉はできない。弁護士が関与する退職代行サービスであれば、未払い賃金の交渉も依頼できる。退職前に給与明細を必ず保存しておくこと。
Q: 退職代行を使ったことは次の会社にバレますか?
A: 基本的にバレない。ただし前職と次の会社が取引関係にある場合などは注意が必要だ。退職理由を前向きに話せるよう準備しておくと安心だ。

すぐやること

  1. 給与明細と労働契約書を手元に保存する——退職するかどうかにかかわらず、証拠は確保しておく
  2. 入社前の説明と実態のズレをメモしておく——後でトラブルになったときの備えになる
  3. 退職代行を使うなら「弁護士関与型」かを確認する——未払い賃金がある場合は必須の確認事項だ

まとめ

  • 2026年4月の退職代行依頼件数は前年同期の約2倍。うち約2割が新入社員からの依頼だ
  • 急増の根本原因は採用ミスマッチ。入社前の説明と現実のズレが「リアリティショック」を生んでいる
  • 退職は法的な権利。代行サービスの利用は問題ない。ただし未払い賃金の交渉には弁護士関与型を選ぶこと

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※本記事は執筆時点の法令・判例に基づいて作成しています。法律は改正されることがあります。最新の情報や個別のご事情については、社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。

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