はじめまして。都内で働く、現役の社会保険労務士です。
このブログを読んでくださっている方の多くは、今まさに職場で困っている方だと思います。
「上司にパワハラを受けているけど、どこに相談すればいいかわからない」
「突然解雇を告げられた。これって違法じゃないの?」
「残業代が全然出ていない。でも会社に言ったら報復されそうで怖い」
こういった悩みを抱えながら、それでも毎朝会社に行き続けている方に、私はこのブログを書いています。
特に、「辞めたいのに、申し訳なくて言い出せない」——そんなあなたに向けて書いています。我慢が足りないのではありません。もう、じゅうぶん頑張っているのです。
社会保険労務士として6年目を迎えた今、年間200件を超える相談に対応してきました。そのなかで痛感することがひとつあります。
「もう少し早く知っていれば、もっと楽に解決できたのに」——そう思う場面が、あまりにも多すぎる。
法律は、知っている人間の側についます。知らなければ、どれだけ理不尽な扱いを受けても泣き寝入りするしかない。そんな現実を、日々の相談業務の中で何度も目の当たりにしてきました。
このブログは、そのギャップを少しでも埋めたいという思いから始めました。難しい法律の話を、職場で困っている方がすぐに使える言葉で届ける。それだけを考えて、記事を書いています。
経歴:「知らされない側」から「伝える側」へ
事業会社の労務担当として5年間
私はもともと、一般企業の人事・労務担当者でした。採用、給与計算、社会保険手続き、そして社員からの労務相談まで、会社の内側から労働問題に関わってきた5年間です。
この時期に気づいたことがあります。会社は、社員に「権利」を積極的には教えません。残業代の計算方法も、不当解雇への対抗手段も、育休の申請の仕方も——知っていれば使える権利が、「知らされない」まま放置されているケースが、驚くほど多かった。
当時の私は、社員向けに配布されるマニュアルを作成する立場にいました。そのなかで何度も感じたのです。「この内容、もっと労働者に有利な書き方ができるのに、なぜしないんだろう」と。会社側の論理で書かれた就業規則や通知文を前にするたびに、違和感を覚えていました。
その違和感が、私をこの道に進ませた原点だと思っています。
社会保険労務士として独立・6年目を迎えた今
社労士資格を取得し、独立開業したのが6年前です。事業会社の内側で5年間かけて培った実務知識と、その後の社労士業務で積み上げてきた1,000件以上の相談経験——この二つが、このブログの骨格になっています。
相談に来られる方は、みなさん何かを「ひとりで抱えて」います。会社に言えない、家族に心配をかけたくない、弁護士に頼むお金はない、でもこのままではもう限界——そういう状況の方が、一歩踏み出してくれた結果が「相談」なのです。
私がいつも心がけることは、「その人が次に何をすべきか、具体的に示す」ことです。法律の話をするだけでは意味がない。「では、明日から何をすればいいのか」まで伝えて初めて、相談に意味が生まれると考えています。このブログも、同じ姿勢で書いています。
保有資格・スキルと、ブログへの活かし方
| 資格・スキル | このブログでの活かし方 |
|---|---|
| 社会保険労務士(独立6年目) | 労働基準法・社会保険制度・判例に基づいた正確な記事の執筆。残業代・解雇・ハラスメントなどの労働問題を実務視点で解説。 |
| 行政書士 | 行政手続き・各種申請書類の書き方に関する記事。労働局への申告、都道府県労働委員会へのあっせん申請など、窓口対応の解説に活用。 |
| 弁理士 | 知的財産・情報管理の観点から、業務上の情報漏洩リスクや副業・兼業時の注意点などの記事に活用。 |
| FP2級 | 失業給付・傷病手当金・育休給付金など、「お金」に直結する制度の解説記事で活用。手取り計算や生活への影響を具体的に示すために役立てています。 |
| キャリアコンサルタント | 「転職すべきか、残って戦うべきか」というキャリアの岐路に立った方へのアドバイス記事に活用。法律の話だけでなく、キャリア全体の視点を加えた記事を書くために役立てています。 |
専門分野と、これまで対応してきた相談
1,000件を超える相談のうち、とくに多いのは以下の分野です。
不当解雇・退職強要(相談全体の約30%)
「整理解雇だと言われた。でも自分だけが対象で、理由がよくわからない」——こういった相談は、年間を通じて最も多く寄せられます。
以前、40代の方から「業績不振を理由に突然解雇通告された」という相談を受けました。話を聞いてみると、直前に有給休暇の取得を申し出たタイミングと解雇の時期が一致していた。この点を整理して労働局に持ち込んだところ、会社側があっせんに応じ、解決金を受け取る形で合意できました。「泣き寝入りしなくてよかった」という言葉が今も記憶に残っています。
残業代の未払い請求(相談全体の約25%)
「みなし残業があるから残業代は出ない、と会社に言われた」「タイムカードがない職場で、どう証明すればいいか」——残業代をめぐる相談は、形が複雑なケースほど増えています。
みなし残業(固定残業代)制度は、要件を満たさなければ無効です。「名目は残業代込みの給与と言われたが、実態が伴っていない」という相談で、過去2〜3年分の未払い残業代が認められたケースも複数経験しています。
パワハラ・ハラスメント(相談全体の約20%)
「パワハラだと思うが、証拠がない」「相談したら逆に自分が孤立した」——ハラスメント相談の難しさは、証拠が残りにくいことと、相談自体がリスクになる職場環境にあります。
ハラスメントの相談で最初に私が確認するのは「記録があるかどうか」です。録音、メール、LINEのスクリーンショット、日付と内容を書いたメモ——これらが証拠になります。会話の当事者が録音することは適法です。このブログでは、証拠の集め方を具体的に解説しています。
育児休業・産後パパ育休(相談全体の約10%)
「育休を申し出たら、遠回しに退職を促された」「男性社員が育休を取ると言ったら上司に嫌な顔をされた」——育休をめぐるトラブルは、2022年の法改正以降、相談件数が増えています。
非正規・パート・派遣の労働問題(相談全体の約10%)
「同じ仕事をしているのに、正社員と待遇が全然違う」「契約更新を繰り返してきたのに、突然の雇止めを告げられた」——非正規雇用の方からの相談も年々増えています。非正規だからといって、泣き寝入りする必要はまったくありません。
実名・法人名を非公開にしている理由
社会保険労務士は、顧問先企業の就業規則・給与体系・労使トラブルの内情など、非常に機密性の高い情報を取り扱います。「このブログの運営者がどの事務所の社労士か」が特定されると、相談者のプライバシーや顧問先企業の情報保護に支障が生じる可能性があります。
また、「経営者に忖度しない」という方針で書いているこのブログの内容が、特定の企業や業界団体との間に不要な緊張を生むリスクを避けるためでもあります。
このブログに書いている内容はすべて、労働基準法・判例・厚生労働省の通達・行政解釈に基づいています。「書いていること」の正確さで信頼していただければ、と思っています。
最後に:一人で抱え込まないでください
職場での問題は、放置すると必ず悪化します。
「もう少し様子を見よう」「自分が我慢すれば丸く収まる」「波風を立てたくない」——そう思って耐え続けた方が、心身を壊してしまうケースを私は何度も見てきました。
問題を認識してから行動するまでの時間が短いほど、解決の選択肢は広がります。証拠は消え、時効は進み、体と心は限界に近づく。だから、「おかしいかも」と思った時点で、一歩を踏み出してほしいのです。
あなたが今置かれている状況に、必ず出口があります。法律はあなたの味方です。このブログが、その出口を見つけるための地図になれれば、それ以上のことはありません。
現役社会保険労務士(実務経験11年以上・相談実績1,000件以上)
やめどき(hangeki.com)運営者